【橋下徹撃破】「裁判費用に一千万かかった」スラップ訴訟に完全勝利した大石あきこ議員が激闘の約2年半を振り返る |BEST TiMES(ベストタイムズ)

BEST TiMES(ベストタイムズ) | KKベストセラーズ

【橋下徹撃破】「裁判費用に一千万かかった」スラップ訴訟に完全勝利した大石あきこ議員が激闘の約2年半を振り返る

大石議員を直撃!

■普通のサラリーマンでは払えない金額で裁判を闘っていた

▲大阪高裁で二審判決が出た後に開いた記者会見での大石議員と弁護団

 裁判はお金の問題がついてまわる。松井一郎氏から訴えられた水道橋博士も、高額の裁判費用で生活が苦しくなったことを告白していた。大石議員は、どれだけの額を裁判に使ったのだろうか。

「細かい部分は申し上げられませんが、一審二審合わせてざっくり1000万円ぐらいかかっています。まず地裁と高裁それぞれに対する着手金。それと裁判で勝ったら成功報酬も払います。金額は裁判の社会的意義だったり、弁護士さんの人数や実働時間だったり、依頼者の支払い能力だったりで変わると思います。

私は、現職の国会議員だったので何とか払えました。普通のサラリーマンの方は大変だと思います」

 大石議員の弁護団は、弘中惇一郎弁護士を団長として全部で6名。仮に代理人が一人だったとしても結構な金額がかかるであろう。

 これまで橋下氏は訴訟を起こすことで、批判してきた人の口を封じてきたが、彼の手口を報じたメディアは少ない。今回の報道についても疑問が残る。最初の記者会見では、新聞やTVを筆頭に多くのメディアから記者が参加していたが、徐々に数は減っていった。一審判決後の会見も、在阪メディアでは関西テレビが報じたくらい。新聞では読売と産経がWEB記事で流した程度で終わっている。当事者としてどんな気持ちだったのだろう。

「私が勝ったことで橋下さんは恥をかいた。メディアの扱い次第では、こんな訴えをしたら恥ずかしいんだぞっていう抑止力になると思います。扱いが小さかったのは悔しいですね」

次のページ入念な準備をした証人尋問だったが、肩透かしをくらう

KEYWORDS:

オススメ記事

篁五郎

たかむら ごろう

1973年神奈川県出身。小売業、販売業、サービス業と非正規で仕事を転々した後、フリーライターへ転身。西部邁の表現者塾ににて保守思想を学び、個人で勉強を続けている。現在、都内の医療法人と医療サイトをメインに芸能、スポーツ、プロレス、グルメ、マーケティングと雑多なジャンルで記事を執筆しつつ、鎌倉文学館館長・富岡幸一郎氏から文学者について話を聞く連載も手がけている。

この著者の記事一覧

RELATED BOOKS -関連書籍-

維新ぎらい
維新ぎらい
  • 大石 あきこ
  • 2022.06.15